就活の大まかな流れ

まず就活の流れをおさらいしておきます。
就活は内定を取ることがもちろんゴールになりますが、内定にたどり着くまでにはステップが4段階あります。それが、1.エントリー、2.ES、3.面接、4.内定、です。
エントリーしないとESを提出することができませんし、ESを通過しないと面接に進むことができません。「ES」と書いたところには、企業によって必須説明会やWebテストやグループディスカッションなどが前後に入ってくることもありますが、大きく分けるとこの4段階になります。
もちろん逆求人とか、即面接に行けるイベントとか、ジョブマッチングから始まるとか近年いろいろな形態は出てきていますが、基本はこの流れになっていることを抑えておいてください。あまりエントリーが集まらない不人気な企業が1と2をスキップして3から始めているとか、そういう話です。
僕の講座ではこの1.エントリー、2.ES、3.面接を中心に、詳しく解説しています。
K式「自己分析しない就活」の基本方針

K式就活についておさらいとなります。
まずゴールは一社でも多く内定を取ることです。これは僕が掲げている揺るぎないゴールなのですが、あなたも常に頭に入れておいていただきたいと思います。
そのうえで、この揺るぎないゴールに向かうための努力をしてほしいです。ゴールに向かってない努力は一切しないでください。
例えば必須説明会、OB訪問、これらは全くゴールに向かっていない努力なのでやらなくていいですよ、という話ですね。必要なのは、1社でも多く内定を獲得するために、ESや面接の練習をやって場馴れして、各選考の通過率を上げていくような努力です。
そして最終的に、ゴールは一社でも多く内定を取ることですが、ほんとうの意味での就活のゴールはその中から自分の就職先の1社を選ぶということです。ここに至るまでに内定をたくさん取ってから、1社を選ぶまでに時間はたっぷり使ってください。例えば僕の場合、入社する会社を決めるまでに大体1ヶ月位時間を使いました。
本当に自分が行くべき企業がどこなのか、満足できる企業はどこなのかというのを考えて、最終的に自分の納得のいく1社を決めて就活を終えるという流れになっています。これに共感いただけたのであれば、僕の発言はあなたに役立つと思います。
エントリーしなければ何も始まらない

図を用いて1つ紹介したいんですけど、エントリーしないと就活は始まらないんです。
先ほどもお話したように、内定社数を増やすというゴールを掲げて就活をするのが基本です。入社先は1社に最終的に絞るので内定は最悪1社でもいいんですけど、将来のためになるべくたくさん内定を取ったほうが良いです。
そうすると確率的に考えると、
というふうに、スタートの母数の数字を増やすというのは当然やるべきことです。図を見るとわかりますが、エントリーが一番多くなりますし、エントリー数を増やすことで内定数も増えていきそうですよね。
もしかしたら図を見て、エントリーよりもES提出数が少ないことが気になったかもしれません。「エントリーした企業全部ES出せばいいんじゃないの?」と思うかもしれませんがそうでもなくて、例えばESの締切が同じ日付で何社もかぶったりすると全部出しきれないので、「その中でもここを出そう」と絞って全部出せなくなってしまいますので、エントリー数は余裕をもたせておいたほうが得をします。
ちなみに、あらかじめエントリーしておけばES締切がメール通知されるのでわかりますが、エントリーしないと通知もないので、知らないうちに締切が過ぎてしまっていることがあります。たとえば就活終盤になって内定ゼロ、追加で企業をエントリーしようと思った時「こんな良さそうな企業あるのか」と見つけた企業にエントリーしてみたらとっくに締め切り終わってた、なんてことは就活あるあるでよく言われる有名な失敗談です。冷静に考えれば、最初に無駄に絞ることなく、きちんとエントリーしておけば防げた失敗です。
なので、ES提出数よりもエントリー数は増やしておくと良いです。なるべく早い時期にバーっとまとめてエントリーしちゃったほうがいいですよ。そしてこれが、最終的に内定数を増やすことにつながる正しい努力だと思います。
複数内定を前提にした、具体的な就活の進め方

続いて就活の具体的な進め方です。
なるべく多くエントリーしていくのは当然なんですが、限界もあります。受けられる企業数も多いし、人間の労力の限界もあります。ただし、自分の力の限り受けていくというスタンスは貫きましょう。したがってなるべく多く受けていくのですが、その中でもまずは受かりやすい会社を中心に受ける、というのを前提においてください。
あなたが大学生の中で超優秀な部類で、内定取り放題みたいなスーパーハイスペック学生ならこのブログを見る意味もないんですけど、あんまり自分の強みとか頑張った経験とかに自信がないなと思うのであれば、ぜひ受かりやすいところから受けたほうが身のためです。
受かりにくいところばっかり受けてもあっさりESで落とされすぎて凹むだけだし、精神的に立ち直れなくなっても困るので。まず受かりやすいところから受けていけばESも通過しやすいし面接も通過しやすくなります。
就活生に時間はない
絶対的に就活生は時間がありません。たとえば記念受験とかしてる暇ないんですよ。テレビ局とか航空会社とか、憧れの会社を別に受けてもいいんですけど、だったらその企業のESを出す時間を使って、受かりやすい企業のESをたくさん出したほうがいいんじゃないかなと個人的には思います。
記念受験したいなら、内定3社4社取ってから記念受験すればいいですしね。とにかく時間がないことは忘れないでください。
受かりやすい会社というのは客観的な話であって、あなたが入りたい会社とは一致しないこともあると思います。難しいのは分かってるけどどうしてもその企業に入社したい、とか。だけど難関企業ばかり狙って内定ゼロで終わるのは避けたいですよね。そんなあなたにとっておきの就活法があるんです。
序盤の内定を武器にする
自分が行きたい会社が難しい会社なんだとしたら、まず受かりやすい会社を受けて内定1つ取って、その後に難しい企業の内定を狙っていく、という意識で就活するのはとても有効です。
受かりやすい会社からの内定は1つの武器みたいなものです。その武器をもってラスボスに挑んでいくというドラクエみたいなイメージがオススメです。これが冗談ではなく、本当に武器になるんです。
自分がそんなに行きたくない会社だとしても「内定取った」という経験がすごく大事です。1社の内定が余裕やゆとりを生んで、あなたもリラックスして選考に挑むことができるようになります。
例えば、その後で本命企業を受けるときに緊張が薄まったり、発言もけっこう強気で行けたりもするので、実際に面接の通過率が上がりやすい傾向にあります。
それとこれは冷静に考えれば分かるんですけど、受かりやすい会社から内定取れないのに受かりにくい会社から内定取れるわけがないですよね。倍率10倍の企業で落ちた人が1000倍の企業に内定が出るというのは、確率的には相当低くほぼ不可能な話だと思いませんか?だけどほとんどの学生がそれと同じことをやっています。受かりにくい会社落ちまくったのにその次に難関企業から内定なんて、そんな甘い話は無いです。
むしろ受かりやすい会社で経験値を貯めて、徐々にレベルアップしていくのが成功しやすい良いやり方です。滑り止めと決めて落ちてもどうでもいい企業を練習として何社か受けて、ESや面接の雰囲気を掴んでおくのです。取れそうなら内定も取ってしまえばいいのです。それであなたのレベルはどんどん上がっていきます。自分が行きたいとか行きたくないとかは一旦置いておき、受かりやすさ重視で就活を進めましょう。