この前書いた「自己分析は就活の麻薬!自己分析を今すぐやめるべき5つの理由」でも語りましたが、大した強みもない一般的な学生が自己分析を必死にやっても、進路の幅は狭くなるし最終的に食い物にされて試合終了です。これが理解できていない人は読み返してみてください。
その上で僕は「自己分析しない就活」をもっと世の中に広めたい。強みがなくて悩んでいる、就活しても行きたい会社が無くて悩んでいるという学生を救いたい。と思っています。
みんながみんな、自分に強みがあると思えるような大学生活を送っていないし、自分が入社して活躍したいと思える企業があるわけじゃない。キラキラ大学生ばかり目立つけど、その影には多くの一般人学生がいます。
一般人かそれ以下である僕は大学生のときに「就活なんてしたくない。もっと大学生やっていたい!」と思って、無駄に大学院に進学して2年学生を延長しました。だって面接でアピールできる強みなんて何もないんですから、内定取れるわけがないと思いました。
だけどそれは勘違いだったと後で気づきました。自分に強みがなくても内定が取れるやり方を知った僕は、スイッチが入ってからはESも書けるし面接も緊張しないで通過しまくれるし就活が楽しくなっていきましたし、内定も4社取ることができました。というか落ちなくなりました。
僕みたいな経験を多くの学生にしてほしい、と思って始めたのがこのブログです。
これから何日かかけて、「自己分析しない就活」に関する記事を投下していこうと思います。強みのない学生向けに書いていますが、「自分の強みはこれだな」と勢いで勘違いしている学生にも役に立つ記事になりますので、ぜひお読みください。
本日は、具体的に自己分析をせずに就活をするにはどうしたらいいのかを徹底的に解説しようと思います。
自己分析しない就活 具体的なやり方
ステップは6つになります。特に重要なのは1と2と3ですので、そこだけでも読んでください。
- 自己分析せずに受ける企業をリストアップ
- 自己分析せずに自己PRを作成
- 自己分析せずにエントリーシート対策
- 自己分析せずに面接対策
- 自己分析せずに面接受けて取れるだけ内定を取る
- 自己分析しまくって内定先選択
では早速、それぞれ詳しく解説していきます。
ステップ1.自己分析せずに受ける企業をリストアップする(3つの方法で)
まずは、これからあなたが受ける企業をリストアップしていく作業から始めます。
以前も紹介しましたが、就活でエントリーすべき企業の7条件というのがあります。
- 今思う、入りたい企業
- 今思う、入りたい企業の周辺企業
- 給料が高い企業
- ホワイト大手企業
- 同じ学部・学科の先輩の過去5年以内の内定先
- 就職四季報を活用し、魅力的な企業を探す
- 地元や縁のある土地の有名企業や好きな企業
この7つです。詳しく知りたい人は「エントリーする企業はこう選べ!本命以外にも受けておきたいオススメ企業の見つけ方7選」も見てみてください。
これら7つの条件を満たす企業を見つけるための具体的な方法として、役立つ3つのやり方をご紹介します。
①学部・学科の先輩の内定先を調べてリストアップ
唐突に質問です。「内定が取れる可能性がゼロの企業」を受ける意味はありますか?
学歴フィルターなどで落とされることを分かっているのに受けるのは、ただの時間の無駄です。したがって、フィルターを避けるというのはまず何よりも優先してやらなければいけないことなんです。これを理解しましょう。
だけど、フィルターについては、企業が「うちはMARCH未満は内定出しません!」と言っているわけではありませんので、少し工夫して調べていく必要がありますが、フィルターのない企業を見つけるための最も簡単かつ確実な方法が「先輩の内定先を調べる」です。
先輩の内定先というのは、「あなたが内定を取りやすい企業リスト」に他なりません。あなたと同じ属性を持っている先輩が内定しているということは、あなたにも間違いなくチャンスがあります。去年はあの大学から取ったけど今年は絶対に落としたいからフィルターかける、なんてことはあり得ません。つまり、先輩が道を切り開いてくれているので、後ろをついていけば絶対にフィルターはありませんので、安心して受けることができます。
先輩の内定先の調べ方ですが、大学のキャリアセンターで過去の内定先データを取得できます。早慶やMARCH、国公立大でも旧帝大や中堅クラス(筑波、千葉、神戸など)の大学でデータが取得できるのは確認できています。つまり、何よりも最初に「キャリアセンターに行く」ということから就活が始まるということです。これだけで周りにいる何も考えずに自己分析から始めている学生と大きな差をつけることができます。
②業界地図と四季報を使ってリストアップ
①で出てきた企業リストに、さらに企業を追加します。
①の方法でリストアップできた企業は内定が取れる可能性がとても高い安全な企業でしたが、それだけでは少し物足りないですよね。いくら内定が取りやすいといっても、あなたが行きたいと思える企業が一つもないかもしれません。先輩とはぜんぜん違う進路に進みたい、と思う学生もいるでしょう。
そこで2つ目の方法としては、「業界地図と四季報を使ったリストアップ」をご紹介します。まずこの2冊の本をまだ持っていなければ買いましょう。2つで4000円くらいで揃いますので安い投資です。必ず最新版を買うようにしてください。
業界地図と四季報を使う理由は企業情報が分かりやすく網羅されているからです。これを使って、世の中にどんな企業が存在しているか、知識を増やしていきます。
まずは2つの本で企業情報をじーっと眺めて、「ここなんとなく良さそう」「ここ給料高いし安定してそう」「自分の学歴でも入れそう」みたいなざっくりとした基準で良いので、受けたいなと思える企業を片っ端からリストアップしていきます。
重要なのは「変に理由をつけて絞らない」ということです。ちょっとでも良さそうと思ったらリストに追加です。とにかくたくさんの企業をリストアップしていってください。ここでは多ければ多いほどよいと思います。何時間もかかると思いますが、時間をかけてじっくりやっていきましょう。
特にリストアップしてほしいのは①で出てきた先輩の内定先の周辺企業です。先輩が内定している企業と同じ業界、関連している業界、なんとなく近そう、など間違っていてもいいのでリストアップしていきましょう。
こんなに多くて大丈夫?と不安になるくらいの数でOKです。どんどん増やしていきましょう。100社でも200社でも大丈夫です。心配すべきことは「就活終わった後に『あの企業受けておけばよかった』を無くす」ことです。後から見つけて受けても募集が終わっています。魅力的な企業は今すぐ見つけなければいけません。
③単純に「入りたい!」と思える企業をリストアップ
①でも②でも出てこない企業を最後にリストアップします。
単純にあなたが「ここに入りたい!」と思える企業です。これは感情論で問題ありません。「理由はないけどなんかカッコいいから」こういうちょっとバカっぽいやつでOKです。
入りたいと思っている企業を受けなかったら、後悔するのはあなたです。内定取れるかどうかなんて分かりませんが、受けなかったら確実に後悔する企業をリストアップしていきましょう。
あと「就活はじめたときにこんな企業知らなかった」という後悔が後からやって来ることもあります。なのでこのタイミングで四季報や業界地図もそうだし、ネットとかSNSとかあなたの人脈で知り得るOBとかいろんな手段で企業情報を集めて、エントリーし忘れることがないようにしましょう。
①〜③の方法でリストアップできた企業は、GoogleDriveなどのツールで管理しておきましょう。管理方法は前にまとめてます。
ステップ2.自己分析せずに自己PRを作成
企業のリストアップが終わったら、自己PRを作ります。自己PRは就活で一番多く登場する文章になるので、最初にちゃっちゃと作っておきましょう。
ここでのポイントは「自己分析をしない代わりに、大学生活で印象に残っているエピソードを3つ思い出す」ということです。サークルで出場した大会かもしれませんし、ゼミの中間発表かもしれませんし、アルバイトの経験かもしれません。なんでもけっこうですので、特に自分が印象に残っているエピソードを思い出しましょう。これらがあなたの自己PRのネタになります。
エピソード、つまりネタが決まれば、自己PR完成まではあとは言葉を紡いでいくだけです。この記事「履歴書やESでの評価を高める自己PRの書き方8ステップ」で紹介している完璧な自己PR作成までの流れがあるので、流れに沿って完璧な自己PRを3つ作ってください。
所要時間は、早い人で4時間くらいですかね。それではお願いします。
ちなみに、なんで思い出すエピソードは3つなのか?についてはこの記事で解説しています。
ネタを何にしたらいいかわからない・・・という人はこの記事を読んでください。
さあ、ここまでで受ける企業のリストアップと、自己PR作成が完了したと思います。この後エントリーシート対策や面接対策へと続いていきますが、自己PRが完成するまで次には行かないようにしましょう。しっかり完璧に作ってから次に進んでください。
ステップ3.自己分析せずにエントリーシート対策
エントリーシートの対策でも自己分析は一切使いません。ここで重要になるのはステップ2で作った完璧な自己PRと、過去のエントリーシートを使った過去問演習です。受験勉強みたいですが、めっちゃ効果があるのでぜひやりましょう。
具体的なやり方としては次の4ステップです。
①リストアップした企業の中から絶対受ける順に20社選ぶ
あなたが絶対に受けたい企業から順に20社選んでください。順番は重要じゃないし、別に20社じゃなくても30社でも40社でも大丈夫です。まあボリューム的に20社くらいで良いのかなと思います。
②20社の去年のエントリーシートを見つけて、質問を抽出し分類する
20社の去年のエントリーシートをネット上から探し出して、質問をまとめていきましょう。
過去のエントリーシートは、「○○○(企業名) エントリーシート」と検索するか、one careerやunistyleみたいな就活サイトに会員登録することで閲覧できるようになります。方法は問いませんので、とにかく過去の問題を見つけましょう。これもGoogle Driveを利用すると便利です。ここでは問題を見つけてまとめたいだけなので、去年のがなければ一昨年、最長で5年前くらいでも別に問題ありません。
一度全部の質問を出したら、同じような質問をまとめていきましょう。「自己PRしてください。」とか「学生時代に最も力を入れたことは?」などが被ると思いますので、それらはひとまとめにしておいてください。意外と同じような質問出題されているんだなーということに気づくと思います。
唯一、「志望動機」に関しては企業ごとに内容を変えて準備していかなければいけないので、質問をまとめず、別の質問として残していくようにしてください。
ここまでで「あなたに最も出題されやすい質問集」ができあがったことになります。
③各質問に対するあなたなりの完璧な答えをすべて作っていく
リストアップできたら、それぞれの質問に答えを作っていきます。文字数は400文字でも300文字でも適当に決めれば良いので、あなたなりの完璧な答えを全て作っていきましょう。あくまでも過去問を使った対策なので、締切に追われることはありません。じっくり時間を使ってできるだけ質の高い答えを作っていきましょう。
ポイントは2つ。「自己分析しないこと」と「特定の企業の答えにしないこと」です。
まず「自己分析しないこと」ですが、自己分析せずに作るのは、しつこいですけど本当に重要です。自分が本当に思っていることよりも、「どういう回答をしたら高い評価を受けられるか?」を必死に考えてください。あなたの本心で語って落とされたら?そんな就活になにか意味はありますか?
例えば「尊敬する人は誰ですか?」という質問に対して、本当に尊敬している人をカミングアウトする必要はありません。じゃあどうすればいいか?というと、これから社会人として働いていくわけですからできるだけビジネス的な回答ができたほうが良いです。例だけ書いておきますね。
例えば「孫正義」と「武豊」だったら孫正義です。「イチロー」と「藤田晋」だったら藤田晋のほうが良いと思います。いや、別に武豊でもイチローでもいいんですよ?ダメってわけじゃなくて、武豊でもイチローでもうまい伝え方はできますけど、ビジネス感覚とか営業スキルといった話題を膨らませやすいのは孫正義とか藤田晋になるのが一般的だという話です。「なんで武豊出したの?ただの競馬好き?」と思われないためにも、ビジネス寄りの著名人は就活における鉄板な答えになります。
とはいえビジネスに寄せようとして、あなたの身の丈にあっていない人を無理して伝えるのも微妙です。自分で伝えやすいなと思える人とその理由を自分で考えてください。もし著名人が難しければ、アルバイト先のカフェの店長とか、とても活動的なサークルの先輩とか、身近な人でも良いです。
僕の場合は、「自分が所属している研究室の教授」と答えていました。この教授は社会人経験を積んでから大学に戻ってきた人だったので、ビジネス感覚にすごく優れていてネタにしやすいと思ってそうしました。
尊敬する理由は2〜3個挙げて、全部で400文字くらいで作っておけばOKです。あとは本番で受けるエントリーシートの文字数に合わせて少し削ったり増やしたりすれば対応できるようになります。
それと、自己分析しない以外にもう一つ重要なのが、「できる限り特定の企業の答えにしない」ということです。
もちろんここで作った例文は就活終わるまで何回も使います。「尊敬する人は誰ですか?」と聞かれたときは今作った答えを反復して何回も答えます。どんな企業から聞かれたとしても同じ答えをすることで、いちいち答えを作る必要がなくなって効率が良くなります。もしここで特定の企業の答えにしてしまうと、答えが一点物になってしまいます。トヨタ自動車を受けたときに「トヨタで働いている大学の先輩の○○さんです」と答えてしまうと、トヨタ以外でもう二度と使えません。こんな答えを全部考えるから疲れるんです。使いまわして楽になりましょう。孫正義なら何回も使えますのでオススメです。
このようにしながら、あなたの質問集に対する完璧な答えを作っていきましょう。決して自己分析はせず、そしていろんな企業で使える答えになっているかどうかを意識しながら、時間を使って作っていってください。たぶんめっちゃ時間かかると思います。ここは忍耐勝負かもしれません。うまく作れたか自信が持てない場合は、身近な人に回答を見せるなどして、さらにブラッシュアップしましょう。
④志望動機を20社分、とにかくすべて作っていく
③では、なるべくどんな企業でも使える答えを作ろう、と解説しましたが、唯一通用しないのが志望動機です。さすがに志望動機は企業ごとに作らなくてはいけませんので、ここはしっかりトレーニングしなければいけません。
20社分の志望動機を時間をかけて作り切ることができれば、それだけでかなり力が身につきます。習うより慣れろ、という世界に近いです。まずは嫌がらずに取り掛かってみてください。そのうえでヒントを解説します。
志望動機を作る上での重要なポイントは「志望動機のフレームを置く」ということです。
これはどんなものでもいいんですが、フレーム、つまり型となる文章構成を作っておくと、そこに当てはめるだけなので作りやすくなります。僕はこんな型を使っていました。
- 業界に対する志望動機(場合によっては職種に対する志望動機も加える)
- 企業に対する志望動機
- 自己PRで言っている自分の強みと企業の一致、強みを生かしてこう働きたいという思いを伝える
こういう型を一度置いたら、あとは「業界に対する志望動機」と「企業に対する志望動機」と「強みを生かす方法」を考えて、1〜3に当てはめるだけです。例をあげますね。
例えば山崎製パンを受けようと思うなら、この型を使います。
- まず「なぜパン業界を志望しようと思ったのか」
- 次に「なぜパン業界の中でも山崎製パンを受けようと思ったのか」
- 最後に「自分の強みを生かして、貴社でこう活躍していきたいと思います」
という感じ。
「〜〜という理由でパン業界、その中でも△△という理由で山崎製パン、その上で強みである○○を生かして売れる営業として活躍したいと思います。」
パン業界>>山崎製パン>>山崎製パンの営業担当 と徐々に範囲を狭めていくイメージです。
それぞれの理由である〜〜と△△については業界地図や四季報、他にもインターネットや採用情報のページを見て、魅力的だと思えた部分を切り取って解説するようにします。○○は自己PRを作ったときにできているので、同じものを入れて一貫性を出すようにしてくださいね。
このように、フレームを用意するかどうかで作れるスピードがかなり変わってきます。たまに「そんなフレーム無くても文章作るのうまいから大丈夫」という天才的な学生がいますが、そうでなければフレーム使いましょう。
では続いて、自己分析を使わない面接対策に移っていきます。
ステップ4.自己分析せずに面接対策
もう驚かないかもしれませんが、面接対策も自己分析をせずに行っていきます。これができた方が一発であらゆる企業に対応する面接対策ができるようになりますので、効率がめっちゃ上がります。自己分析しちゃうと自分の強みを企業に合わせてPRしなくてはいけないので、強みによっては受けられる企業に限界が出てくるので、結局強みを水増ししたり変えたりと手間ばかりかかります。
基本方針はESのときと同じなので、ここでは面接ならではの対策として2つご紹介します。
1.深堀りに対する受け答えをあらかじめ用意する
エントリーシートと面接の一番の違いは、「答えに対してさらに質問されるかどうか」です。面接は面接官とのコミュニケーションとなりますので、質問に回答したらさらに「それってどういうこと?」みたいな深堀り質問を追加でされます。何も考えずに面接に挑むと深堀りにうまく回答できずに無言になってしまう学生も多いですので、あらかじめこの深堀り質問に対する答えを用意しておきましょうということです。
面接でどんな質問をされるか?というと、事前に提出しているエントリーシートの内容に合わせて質問されていくケースが大半です。エントリーシートに書いていないことも稀に質問されますが、そればかりということはあり得ません。なのでまずはエントリーシートに書いた質問に対する答えをそのまま回答することになります。もちろん棒読みはNGですので表現や補足を加えながら話すことになりますが、ここでエントリーシートの回答に書いてあるからと言って大きくずらしたりする必要はありません。
したがって準備としては、「質問に対してエントリーシートに書いた回答を話した後に来る深堀りに対する回答を作っておく」ということです。まあシンプルに、深堀り質問の回答を事前に考えておきましょうということになります。これが準備できているかで、就活の結果は雲泥の差がでてきます。
回答を作る際に意識するのは「一発で仕留める」という意識です。追加質問に回答したらもう一度追加質問をもらって、、、何度も何度も「なぜ?なぜ?なぜ?」と追い込まれていくのは最悪のパターンです。最も良い回答は一発で面接官を納得させて「なぜ」を発生させないことです。「なぜ?」が出てくるということは説得力が足りない証拠です。できるだけ面接官がどんな人(年齢や性別)でも理解してもらえやすくて納得してもらえやすい回答を用意しましょう。
2.面接練習をする
もう1つはシンプルに面接練習です。本番で緊張せずにスラスラ話せるようになるためにも、必ず面接練習を行うようにしましょう。嫌だとか恥ずかしいとか言わずに、絶対に行うようにしてください。
面接は就活における最終関門で、とてもウエイトの大きな試験になります。にもかかわらず、面接練習しません。大学受験の推薦入試ではみんな面接練習をするのに、就活で面接練習をやっている人はあまり多くありません。
はっきり言います、面接練習もせずに内定を取ろうと思っている時点で甘い!最も大事な試験科目なんですから、単に回答を暗記して満足するのではなく、何度も面接練習をして本番で120%の力を出せるようにしましょう。絶対やりましょう。本当に通過率が大きく変わります。
面接練習を具体的に行うステップは以下のとおりです。
- 協力してくれる仲間を見つける
- ボイスレコーダーもしくは動画撮影の準備をする
- 最初は「自己PRの説明と、深堀り」
- 次に「志望動機の説明と、深堀り」
協力してくれる仲間を見つけるのは少し難しいかもしれませんが、おすすめは就活をすでに終えた先輩に声をかけることです。就活を終えた余裕があるので、きっと協力してくれると思います。どうしても見つからなければ就活生同士で交互に練習するようにやりましょう。恥を捨てて練習する!というのが一番のハードルかもしれませんね。
自己PRや志望動機「深堀り」というのは、学生が話した内容に対する質問責めです。面接では「○○が強みです!」とアピールすると「その強みを仕事でどう活かすの?」といったような質問を受けて、それに瞬時に答える必要があります。瞬時に答えられないとあまりイメージが良くないので、ここでスパッと答えられるように面接練習を何度もしておきましょう。
面接練習を繰り返して、あらゆる質問に瞬時に答えられるステージまでたどり着いたらOKです。普段からコミュ障の人がいきなり面接上手になるのは難しいですが、諦めずに何度も練習していきましょう。別にコミュ障を克服しろと言っているのではなく、「面接でのやり取りさえできるようになればいい」のです。内定さえ取れればまずはOKですので。
ということで、けっこう地味な対策になっていますが、答えをあらかじめ用意すると面接練習をするを何度も行っていくことで面接対策は完了します。
自己分析は不要です。聞かれた質問に瞬時に答えることさえできれば、あなたは満点の評価を得ることができます。
ステップ5.自己分析せずに面接受けて取れるだけ内定を取る
ということでここまででで、一通りの就活方法を解説してきました。
- 自己分析せずに受ける企業をリストアップ
- 自己分析せずに自己PRを作成
- 自己分析せずにエントリーシート対策
- 自己分析せずに面接対策
机の上や家でできる対策はここまでで完了で、準備は基本的には終わりです。あとは、ステップ1でリストアップした企業をエントリーして、実際に選考を受けていくだけになります。「こんなに簡単なの?」と思うかもしれませんが、ある意味簡単だけど紹介してきたこと全部きちんとやろうとすると結構時間もかかるし大変ですからね。受ける企業の数だけ志望動機も作らないといけないし、面接練習だって何度もやらないと力がつきません。ただ、就活は歯を食いしばってでも頑張ってやる価値があります。
そのうえでいくつかお話しておきたいことがあります。
就活はどこまでいっても確率論の世界
基本的に就活は確率論です。「勝負に絶対はない」という言い方でもいいかもしれません。
例えば、死ぬ気で準備してあらゆる情報を知って面接練習も100回以上やって挑んだ面接で、一次面接で落とされてしまうことだってあるということです。それは面接官との相性の問題かもしれないし、集団面接で隣りに座った学生とネタが被って上手くアピールができなかったからかもしれないし、準備したけど当日寝坊してしまったからかもしれないし、色んな理由はありますが落ちるときは落ちるということを頭に入れておきましょう。
本命企業でそのようなことが起こったらどうですか?気が狂いそうになるかもしれませんが、「いやいや、就活は確率論だ。落とされることもある。また次の企業を受けて頑張ろう」と踏ん張るためにも、確率論だという事実を受け入れて頭に叩き込んでおくことは重要なのです。精神安定剤みたいなものです。
僕も就活では4社から内定を取りましたが、60社以上の企業でお祈りされています。60も落とされたら普通はうつ病になるし精神ぶち壊れます。だけど「就活は確率論」と自分に言い聞かせていたことにより、「1社落とされたら5社ES出そう」とルールを作っていたこともあるくらい、それをバネにして頑張っていました。
受ければ受けるほど通過率は上がる
確率論だということを前提にすると、最初は通過率10%かもしれないしそれよりも少ないかもしれません。ですが、何度もエントリーシートの文章を作ったり、本番の面接を経験することによって、ほんの少しずつかもしれませんが通過率はどんどん上がっていきます。お祈りは悔しいですが、落とされることも自分の力になっていきます。逃げずに何度も立ち向かっていきましょう。
ある時ふと、「コツ」をつかむタイミングがある
落とされても諦めずに受け続けていきます。すると、どこかでコツをつかむタイミングがあります。急に、「あれ?この感じなら何聞かれても冷静に答えられるぞ・・・」というイメージを感じることがあるんです。その頃にはきっと、面接通過率80%くらいになっていると思います。もちろん努力と経験なしにはあり得ませんが、これを掴むことができたら勝負会ったようなものです。それ以降に受ける企業はほとんど通過することになると思いますし、内定も止まらなくなっていくと思います。
落とされ続けてるときは「就活なんて無理」「どうしたらいいのかわからない」と悲観的になりがちですけど、実際には就活はとてもシンプルです。対策なんてこのブログ1記事で説明してることが9割くらいだし、される質問だってほとんどワンパターン。あとは企業ごとの情報収集や志望動機づくりさえできてしまえばほぼ網羅できるわけです。
いつまで就活を続けるか?
コツを掴めば面接が簡単すぎて気持ちよく内定を量産できるようになると思います。ただし、無駄に内定を量産しても最終的には入社する1社以外は断ることになるので面倒です。うまく進めながら、キリのいいところで就活はやめましょう。
具体的な就活の終え方について解説しますね。
初めて内定を1つ取れたら、内定の取れたその企業と他に残っている企業を比較して、「もし内定取れてもここには入社しないな」と思える企業をバッサリと切りましょう。先に内定を取れた企業の優先順位が高ければ、それ以下の企業を受けても時間の無駄です。それ以上の企業、もしくは両方内定取れたら迷うかもしれない企業については残します。
後はこの「内定→それ以下の企業バッサリ切る→内定→それ以下の企業バッサリ切る」の繰り返しをしていけばリストの企業もどんどん減っていきます。最後の1社まで行って、思い残すことがなければ就活終了させることにしましょう。
そしてステップ6,最後の作業を残すのみとなります。
ステップ6.「最後の自己分析」をしまくって内定先選択
ステップ1〜5は、まさに「自己分析をしない就活」を紹介してきました。しっかり読み込んでいただいたあなたなら「おお!強みない自分でもこのやり方ならいけるじゃん!」という気持ちになっているかもしれません。ぜひ気持ちだけではなく行動に移すようにしましょう。そうすれば、内定獲得までは問題なく完了します。納得のいくまで受け続けることで、3つ4つと内定を獲得することは別に難しいことではありません。
しかし、最後の最後で「自己分析」をします。しまくります。名付けて「最後の自己分析」です。いったいなんのためにするのでしょうか?
自己分析によって、複数内定取った企業の中から自分が入社する企業を選ぶんです。そして、個人的にはこの選択こそが就活における最も重要で時間をかけるべきステップなんじゃないかと思っています。
「最後の自己分析」の性質
内定を取りきった後に自己分析するのは、就活中に自己分析をするのと目的が大きく異なります。
まず就活中の自己分析についてですが、「自分の強みを見つける」「進みたい進路の軸を見つける」ということが大きな目的だったと思います。そして自己分析で出てきた強みを使って自己PRや志望動機を作りましょうという考え方です。これは、強みがない学生にとっては意味がないことですよ〜!と言い続けてきたのでさすがにご理解いただけているかと思います。
一方で内定を取りきった後に行う「最後の自己分析」の目的は、「自分が入社する企業を決める」ということです。複数内定をとった企業の中から、自分の条件や相性など、様々な観点からマッチングする企業を選び、1つに絞り込みます。
始めに言っておきますが、これは決して簡単な作業ではありません。時間をかけて悩むべき作業です。ちなみに僕は入社先選択に1ヶ月はかけろとよく学生に言っています。「就活終わってから1ヶ月も悩むの?めんどいわそんなの」って思うかもしれませんが、とっても重要だからこそ時間をかけるべきだと言っているのです。
僕の話してきた「自己分析をしない就活」を実践するにしてもしないにしても、就活をうまく進めることができた学生なら就活終了時点で3〜4社とか、もっと多い内定を獲得していると思うんです。だって、自分の市場価値が高くてESや面接で高評価を集めまくっていれば、受けた企業どこからでも内定が出るからです。
余談ですけど就活は1社だけ内定取るほうが難しくて、就活は3社以上内定取る人と、全く取れない0社内定の学生で2極化するんです。1社だけ内定している先輩が多いのは、0社内定で苦しみながら最後にギリギリで行きたくもないけど志望企業の駒がなくなって追加で受けた適当な入りやすそうな企業に内定して、疲れて就活やめるからです。
まああなたを含めて、しっかり就活を頑張った学生なら複数内定があると思います。だけど、入社できる企業はもちろん1社のみ。ここで行うのが「最後の自己分析」です。
最後の自己分析に答えはない
あなたならどんな基準で1つに絞りますか?給料?働く場所?企業のブランド力?ホワイトさ?社員の雰囲気?そのすべての総合点?
最後の自己分析に答えはありません。あなたが自分で納得のできる企業に絞り込むことができれば良いのです。後悔しないことが最も重要です。
ちなみに僕は4社内定取って最後の自己分析をしましたが、「給料」と「ホワイトさ」の2つで絞り込みました。給料が高い企業はきっと仕事も辛いし大変だろう、という考えが当時はあり、2つのバランスが取れる企業ということで1つを選択しました。なので最も給料が高かった企業は断って、4社の中で2番目に給料が良く、ホワイトさにも定評がある企業を選びました。
「もちろん給料は高いほうがいいけど、プライベートの時間を充実させたいし仕事人間にはなりたくない」というのが、僕が行った最後の自己分析で出てきた価値観でした。
その価値観を明らかにした上で、4社を比較しました。ネット上の口コミサイトを調べたり、OB訪問で社員に会って話を直接聞いたり、社会人の先輩にアドバイスをもらったり、できる限りのことはして自分で納得できるくらいの情報を集めて、最終的に1社を選んだということです。
あなたの人生、最後は自分一人で決める
できる限りの行動をとった僕が唯一しなかったのは「親への相談」でした。もしかしたら親に相談したら的確なアドバイスがもらえたのかもしれませんが、最後は自分の人生だし自分で決めたいというのと、「進路を決めて迷いがない状態で親に報告したかった」という気持ちが僕にはありました。
大学を卒業してここからは自分の力で生きていく、そんなタイミングなのに「迷ってるんだけどどうしたらいいかわかんない」なんてことを言うのは単純にダサいと思ったのです。ただのカッコつけ?なのかもしれませんが、「自分で決めた進路だから迷いはない」って伝えることが最高の親孝行になるんじゃないかと今でも思っています。
スパッと報告して、「自分で決めた進路なんだから、しっかり頑張れ」って言われたくないですか?僕は言われたいです。ちなみに僕が報告したとき、最初は「地元に戻ってきてほしかった」とか子離れできてない風に返事を母親からはもらいましたが、最終的には「応援するし、辛かったらいつでも帰ってきてね」という前向きな返事をもらうことができました。(今でも両親とはとても仲が良いです。)
ちょっと話がずれましたが、いろんな情報収集をすることは重要ですが最後の決断は自分ひとりでやるというのが進路選択の鉄則です。悩みが収まらないのは情報収集が足りない証拠ですので、納得できるまでOB訪問などを続けて、最後の1社にしぼり込めるように頑張りましょう。
まとめ:いやー長すぎるなこのブログ笑
まず、本当にありがとうございます。
ここまで読んでくれた方がもしいたら、連絡ください。飯でもおごります笑
「自己分析しない就活」を文字にするとこれくらいの文量になるんだなとわかったことが僕の個人的な収穫です。今の大学生、こんなに長文を読めるのだろうか・・・まあ読める人も多少はいると思うけど、普通に厳しいっすよね。自分が大学生の時だとしても、こんなに読めないわ笑
動画、短文の記事ブログ、もっと学習しやすい形に切り替えていこうと思います。
これまで僕が学生向けに有料で指導してきた内容をすべて書いたような形になります。もちろんこのブログに書いた内容をしっかり学習して実践してくれたら、かなりの結果が出ます。間違いないです。もちろんしっかり理解して実践するのはけっこう大変だと思うので、そこはなにか企画を考えられたらと思います。
それではひとまず、お疲れさまでした!